https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20191010-post_211/
ヒラギノ作者が語るフォントの話。
「本をつくる」は良い本だそうだ。 ライターの人がとても良い仕事をした、と。
立て続けに講演依頼があったが、毎回内容を変えてほしいという依頼。 最終的に同じ話になってしまっている。
読書と文字
- 洛陽からの金印で初めて日本に漢字が伝わった
- 中国文字博物館
- でかい、広い
- 洞察力の優れている人は肖像画で目が4つ書かれる
- 瓦当(がとう)博物館
- 篆書、隷書
- 活字の技術
- 1行の長さがだいたい揃っている
- 読み方が漢字で振ってある
- 100年後の人間は想像できない
- PTA全国大会での話
日本語組版のための文字を作る
- 横組みと縦組み
- 両方やっている国はもう他にない?
- 4つの文字体型
- 漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット
- 錯視
- 横のほうが太く見える
- 正方形の真ん中だと思ってマークすると、左上に寄ることが多い
- 12文字の書体見本
- 東、国、三、愛、霊、今、鷹、永、力、袋、酬、鬱
- 字種拡張
- 書体見本 12種
- 種字 400種
- AJ1-3 7000種
- AJ1-6 15000種
- アルファベットの配置が難しい
- ふところ、太さ、エレメント、重心
- ヒラギノは若々しいイメージを出すために重心を高めにしている
- かなの大きさが読みやすさには大事
- 漢字は書き順をあまり意識しないが、かなのデザインには書き順やアツなどたくさん考慮する
明朝体、ゴシック体、丸ゴシック体、教科書体、UD書体について
- 明朝体が嫌い(怖い)という人もいる
- ファミリーは単に太さを変えているだけではない
- かなは左上から左下に抜けていく。縦組み向き。
- ゴシックは流れがないから横組み向き
- 小学校の英語義務化に使うフォントは今ひとつだけ
- UDがすべて読みやすいとは限らない
- 使うときは見比べて。
レタリング実演&質疑応答
- 「な」
- 「な」のもとの漢字は「奈」なので、右上の点が横線より上に来るのはおかしい
- フォントの著作権
- ロゴとかで使うときは変形するなどひと手間かけて
- 使用許諾に沿って
- 「游」は社名から
- 「ヒラギノ」は京都の地名から
- 「JK」も社名から
- 文字作成は自己表現だと思っていない